なぜ読書をする必要があるのか?【読書する人だけがたどり着ける場所】

ブックレビュー
みじんこ
みじんこ

「本ってなんの役に立つの…?ネットで調べればわかることじゃない?」

僕はずっとそう思っていました。ただ,「ホントは読んだ方がいんだろうけど…」と思ったり,「本って安くはないし,結局途中で読まなくなっちゃうし…」と思ったり,考えが行ったり来たりしていました。

「本ってなんで読んだ方が良いのかな?」そう感じてこちらの本を読んでみました。

読書する人だけがたどり着ける場所(斎藤孝)

この本を読んで,「あぁ~本を読みたい!読まなきゃ!」と感じるようになりました。この記事では簡単にこちらの本の内容と,僕の感想を紹介したいと思います。

「どうして本を読む必要があるの?どうしたら本がたくさん読めるのの?どうしたら知識として身につくの?どうしたら良い読書ができるの?」とモヤモヤしている人はこの本を読むと少しすっきるするかもしれません。

この記事を読んでわかること

  • 読書が必要な理由
  • 読書をするための方法

なぜ本を読む必要があるのか。

教養のある人生と、教養のない人生。どちらがいいですか?

この質問に対して,「教養のない人生!」と答えられる人はそっとブラウザを閉じてください(笑)たぶん,本を読まなくても大丈夫です。

多くの人は,「教養のある人生」と答えることでしょう。もしそうであるなら本を読みましょう。「教養のある人生」こそ「読書をした人だけがたどり着ける場所」なんです。

知識があるほど世界が広がる

日々,ニュースで新しい情報が流れています。インターネットにもたくさんの情報があふれています。「へー」「なるほどー」と知った気持ちになりつつ,「だから何?」「自分には関係ないし」とか感じながら僕はそういった情報を眺めていました。

これがすでに教養のない人の特徴です。

驚くべきことに驚けるのは、実は教養があるからです。知識豊富で教養豊かな人は、もうあまり驚くことがないのではないかと思うかもしれませんが、逆なのですね。知れば知るほど、心の底から驚くことができるのです。知識がないと、何がすごいのかわからない。ぴんとこない

教養がある人は,いろんな情報に自分の知識と関連付けて興味を持つことができます。そして,その知識が新しい興味につながり教養が深まっていきます。教養があるからこそ興味が持てる,いろんなことに興味が持てるからこそ,倍々で知識が身についていく。そしてまた興味の幅が広がるわけです。

たとえば,サッカーの試合でファインプレーが出たとき,熱狂できるのはサッカーの知識がある人だけです。そうした人は,その試合に出ている選手のことや相手チームのことなどいろんなことに興味が持てます。そしてそれをどんどんと深めることが出来ます。一方で知識がない人にはピンときません。サッカーからは離れてしまうでしょう。

本で得られる教養はまさに,ここでのサッカーの知識のようなものです。現実には,サッカーだけでなく,世界はもっと幅広い知識で満たされています。そうした知識を教養として持っている人は,様々なことに興味を持って深みのある人間になっていくわけです。

「人間になるためには本から知識を得る必要があるのかぁ」

深く読むためにはどうしたらよいか

ただ,「本を読んだほうが良い」とは頭でわかっていても,具体的な方法がわかりません。とりあえず読んでみても,文字が素通りするだけで,一冊読み切った後に何も残らないことがあります。僕はよくあります。

思考力を使わずにただ本を読んだだけの場合、感想を聞かれてもコメントできません。要約はできるけれども、作者の伝えたかったことや自分に引きつけて考えたことが何も言えないわけです。

それでは深く読むためにはどうしたらよいのでしょうか。ざっくりまとめると僕は以下の4点が大事かなと思いました。

  1. 自分に引き付けて考えること(頭を使うこと)
  2. 感情を載せて読むこと(心を使うこと)
  3. メモをすること
  4. 誰かとシェアすること

自分に引き付けて考えること(頭を使うこと)

本の中では「星の王子さま」を例に紹介されていました。星の王子さまでは,1本の薔薇を大事に育てていた王子様が別の星に行ったとき,大量の薔薇を見つけてがっかりするシーンがあるそうです。僕がこの本を読んだとしたら「へー」で終わっています。これではだめなんです。

思考を深める際にまず大切なのは、自分に引きつけて考えることです。 文章を読んで「そういう意味か、なるほど」と言って終わらせるのではなく、「これは自分の場合の何にあたるだろう?」「自分だったらどうだろう?」と考える

自分で解釈して自分の知識・思考として取り入れる過程が本を読む際には重要です。星の王子様の例で言えば,薔薇は自分にとって何だろうか?と自問自答してみることが自分に引き付けて考えることになります。「自分にとって大事なものって何だろう。本当に大事に思っているだろうか」みたいに,本に書かれていることを鵜呑みにして流すだけでなく,自分の引き付けることで深く読むことができます。

感情を載せて読むこと(心を使うこと)

思考が深まりやすいのは、感情が動いているときです。 思考力のある人は、感情をよく動かしています。頭と心、両方必要なのです。だから、思考力を深めるには「感情をのせて読む」ことが重要

ただ,そうやって思考を働かせるためには感情を載せることが大事です。学校の授業で「先生の言っていることは大事そうだけど頭が働かない」こともあれば,「面白い!もっと知りたい!」となることもあります。思考を働かせるためには,こうやって感情を載せて,自分に置き換えて考えること・自分とどれだけ関連付けられるかが大事になります。

メモを取る

ですから読みながらメモする。メモをするという作業が、思考の深堀りを続ける助けになります。「その通り!」「面白い」といった一言でもいいし、自分の体験とつながる部分はそのキーワードを書くのでもいいでしょ

じゃあどうすれば感情を働かせられるかと言ったら,とにかくメモを取ることです。どんな興味のない本であったとしても,「へー」くらいには感情が動くときがあると思います。それこそ感情が働く小さな取っ掛かりになります。どんな小さな発見でも自分の気持ちと向き合って,「なぜ面白いと感じたのか」「なにが『へー』なのか」を言語化していきましょう。

誰かとシェアすること

思考を深めるには、対話をするのが一番。  だからおすすめしたいのは本を読んだら人に話すことです。

最後に大事なのは,誰かとシェアすることです。本の内容を語ってみると,案外わかっていつもりのことがボロボロでてきます。これは,再度自分の読書体験を振り返る良いチャンスです。質問したり答えたりする中で理解が深まっていきます。理解してないと答えられません。自分の知識をブラッシュアップするつもりでシェアしてみましょう。

まとめ

この記事では,「読書をした人だけがたどり着ける場所」のレビューを通して,読書をする必要性とその方法についてに簡単に紹介してみました。

教養のある人生を送るためには読書が必要です。この記事ではたぶんうまく伝えられなかったかもしれません。しかし,そういった人にこそ,この本を読んでいただきたいです。

本の端々から,著者の斎藤孝先生は教養のある人だなぁと思うはずです。自分の話したいことを深い教養で裏付けられていて,深みのある人間,教養のある人間とはどういうことかきっとわかると思います。

なお,この本の中では以下の章もおすすめです。この記事では取り上げられなかったですが,機会があればぜひまとめなおしたいと思います…!

  • 古典の読み方
  • 勝ち負けではない生きる意味
  • 名著シリーズ 思考力を高める名著 現代に必要な知識が持てる名著 人生の機微に触れる名著 人生を深める名著 難しくても挑戦したい不朽の名著

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