本を毎日読んでいますか?たまに読んでいますか?それとも全く読んでいませんか?最近はあまり本を読まない人のために要約してくれる方々がたくさんいますが,本の要約を読んで何か生活を変えることはできましたか?
この記事では,本の要約ブームと,それに逆行する「実践する読書」の提案をしてみます。「要約」ではなく,「実践する読書」から何か学んでみませんか?
- 世の中は要約で本をハイスピードで消費している
- でも要約を読んで何ができているのだろうか?
- スローペースな実践する読書をしていきませんか?
本の要約ブーム
TwitterやYoutube,ブログの「本の要約」はお好きですか?たとえば中田敦彦さんのYoutube大学は,とても分かりやすく・楽しく要約してくれるので,私もよく見ています。こういうものです。
このほかにも,本の要約アプリ・サイトなどもあって,世はまさに「大要約時代!」になってきています。忙しい現代人にとって,情報を集約してわかりやすく教えてくれる「要約」がはやるのはとてもよくわかります。
読書離れ
こうした要約ブームの背景には,読書離れ・活字離れがあると考えます。現代の大人たちは,平均して月に1冊も本を読まない人が半数を占めているそうです。
集中力が続かない・興味がないなど,本を読まないことにはいろんな理由があると思います。ただ,最も大きいのは「時間がない」ことではないでしょうか。
読書にかかる時間
本の種類・むずかしさにもよりますが,1分に読める文字数は約600文字程度といわれています。
とすれば,1冊10万文字程度の文庫・新書を読了するまでには,少なくとも3時間はかかる計算になります。普段読書する習慣がない・読書の手中力が続かないといったことがあれば,これより多くの時間がかかることは容易に想像がつきます。
個人的な感想
1冊3時間という計算には驚きました。私の場合は,10時間程度かかっている気がします…それでも早いほうかな。1分間に読める文字数は読書速度ハカルくんやSP速読学院で測定できますので,トライしてみてください。
要約動画と読書
普通に読書した場合,1冊の本に数時間から十時間程度かかる一方で,先ほどの中田敦彦さんのYoutube大学であれば,一つの本について短いときは20分程度です。
同じ時間を”読書”に費やすのであれば,要約動画を見ることで,10分の1以下に時間を節約することができます。
要約記事と読書
本の要約ブログを書かれている方もいます。ブログ記事であれば,2000~3000文字程度なので,単純計算で,1冊の本を消化するのに4~5分程度の時間です。
本を読むのと比べて,かかる時間は数十分の一と圧倒的に短くなります。
要約図解と読書
最近は,単なる要約にとどまらず,ついに数枚程度にまとめた図解がTwitterやInstagramなどのSNSにあふれています。1冊の本の内容を,4枚程度の図に凝縮しているので,さっと目を通すだけであれば,1分程度でしょうか。
だとすると,普通の読書と比べて,1冊あたりにかかる時間は,数百分の1以下にまで圧縮されています。
本の要約は,現代社会において,時間的コストを圧倒的に抑えるという点で,非常にニーズが高いのだと思います。
要約だけでいいの?
本の要約動画・ブログ・図解のいずれも,新しい情報が毎日あふれてくる現代においてはとても大事なツールだと思います。私もたくさん恩恵に授かっています。しかし最近は疑問がわいているのです。
たくさんの要約記事に触れても生活が変わった実感がないのは私だけでしょうか?
要約記事は確かに便利です。コストもかからないので,たくさん消化することができます。ただ,それを現実の生活に生かすレベルまで昇華できている方はどのくらいいるのでしょうか?
要約を読んで生活が変わっていますか?
少なくとも私は,知識を知った気になって満足しているだけです…。恥ずかしながら何かを実践して,生活を変えた記憶はありません。もっと言えば,どんな要約を読んだかさえ忘れてしまっているのです。
つまり,要約記事に目を通しただけでは自分の知識になっていないわけです。
どうやって実践しているのか?
要約記事,特に自己啓発系の本では「○○すると~~になります!」とか,「○○するためには~~すべき!」とか簡単にまとめられています。
簡単にまとめられていると,「自分にも簡単にできるかも!」と思えます。インパクトのある内容であれば,知識として覚えておけるでしょう。
ただ,言うは易く行うは難しというように,知っていることとできることには,とてつもない溝があります。いざ実践してみると要約記事だけではわからないことはたくさんあります。
「これはどうするんだろう?」,「この時は?」,「みんなどうしてるんだろう?」と,壁にぶつかって,そこで止まってしまったことはないでしょうか?
抽象的な知識を具体的な実践に落とし込むためには,思ってもないハードルがたくさんあります。その抽象的な知識が,要約というもっと抽象化された知識であればいうまでもありません。
つまり,要約に目を通しただけでは,知識となったとしても実践する際に細かな壁にぶつかるということです。
そもそもなぜ本を読むのか?
そもそも,本の要約を見る・聞くということは,何かしらの情報を得て,それを現実に生かしたいという気持ちがあるからだと思います。しかし,要約だけでは,そうした実践に結びつけることは難しいと個人的には思います。
実践する読書を見てみませんか?
じゃあどうするか?と考えたとき,誰かの実体験とセットになっていたら,要約だけよりは知識になるのでは?と感じました。心理学では,他者の経験から学ぶことを社会的学習といいます。
人は社会的に学習する能力が非常に高い生き物です。自分が成功・失敗しなくても,人の成功・失敗を見ることで自分の行動に生かすことができます。
私は,自分の生活を変えたいと強く思っています。世の中には,私の生活を変えてくれる本がたくさんあるはずです。ただ,実際に生活を変えたいのであれば,要約を見るだけではなく,実践していかなければと感じています。
このブログでは,「本を読んで・自分の生活に落とし込んで・それを発信する」という一連の過程,つまり「実践する読書」をしていきたいと思います。
1冊1冊をざっくりではなくて,1章1章を丁寧に実践していくつもりです。おそらく,たくさんの挫折や発見があるはずです!私の実践する読書が,誰かの生活の改善につながればと思います!スピードが求められる現代社会であるからこそ,いったん立ち止まってみませんか?
以上,この記事では実践する読書の宣言をしてみました。これからちょっとずつ更新していくつもりなので,よかったらまたお越しくださいませ。
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