これまでの記事では,ObsidianでMarkdownを使ったノートの書き方やノート同士のつなげ方について紹介してきました。
この記事ではObsidianでのタグの使い方に関して紹介していきます!
タグとは
タグとはなんでしょうか?厳密さはさておき,いったんここでは「共通する情報を管理するために各ノートにつける付加情報」 という感じで理解しておけばOKかなと思います!
Obsidianを使っているとたくさんのノートを書くわけですが,似たようなノートには共通するタグをつけておくと便利です!
「タグの何が便利なの?」
「タグはどうやってつければいいの?」
以降では,100冊のノートを管理する場合を考えつつ,タグの便利さについて紹介していきます。
100冊のノートを管理する場合を考える
まず,タグをつけると何が便利か具体的に考えてみます。たとえば,以下の条件で読書記録のノートをつけていると考えてみましょう。
①読んだ本にはいろんなカテゴリがある。ビジネス本,学術書,漫画,雑誌などなど。
②ノートに記録している内容にはいろんなカテゴリがある。思いついたアイデア,心に残ったフレーズや有益な情報などなど。
それでは,ビジネス本やら漫画やら,100冊分ほど読んで,それぞれのノートを作成したとします。それではこの100冊分のノートはどうやって管理したら効率が良いでしょうか?
一つのフォルダにぶち込む
ひとつは何も考えずにとりあえず一つのフォルダにぶち込んでおくというのが手でしょうか。
デフォルトの状態であれば,Obsidianで作成されたノートは一つのフォルダにぶち込まれていくと思います。何も考えずにノートを作成していけば,こういった管理は簡単にできますね。
一つのフォルダにぶち込むときの問題
しかし,たとえばビジネス本カテゴリとか,漫画カテゴリとか,特定の読書記録を読み返したいなぁと思ったときは大変です!ノートのタイトルを頼りに目当ての本を探すとか,全文検索をして見つけなければいけません。。おそらく目当ての情報を見つける前に,探すこと自体が目的になって,探す目的を見失ってしまうでしょう(笑)
フォルダ分けして整理する
じゃあカテゴリごとにフォルダで分けて管理したらいいよね!
それも一つの手ですよね。Obsidianではフォルダを設定できるので,それぞれのノートを作成したときに,「ビジネス本」のフォルダとか,「漫画」のフォルダとかに分けていけばOKです。PCのファイル管理をするイメージですね。
あとで情報を見返す際も,目当てのカテゴリのフォルダの中身だけを探せばOKなので,一つのフォルダで管理するより数倍使いやすくなるでしょう。
フォルダ分けして管理するの問題
こんな時はないでしょうか?
あのアイデア…どの本の記録に書いたっけ?
こんなとき,どうしたらいいでしょうか?どんなカテゴリの本に書いたか記憶があれば,探すべきフォルダは見つかるかもしれません。しかし,探したい本のカテゴリすら忘れていたら…。
このように,本のカテゴリに基づいてフォルダ分けしている場合,本のカテゴリを特定できないと探すべきフォルダもわかりません。つまり,管理しているカテゴリ以外の情報へのアクセスは難しくなります。
ほかにもこんな時は?
このアイデア…何かの本の記録にも似たようなこと書いた気が…
こんなとき,どうしたらいいでしょうか?たとえば今アイデアを思いつかせてくれた本がビジネス本カテゴリのものだとして,もしかしたら「似たようなこと」を思いついたのは漫画カテゴリの本かもしれませんし,違うカテゴリの本かもしれません。
こうなってくると,目当ての読書記録を探すためには,すべてのフォルダのノートをあさる必要があさる必要が出てきます。このとき,フォルダでノートを管理している意味はなくなって来るわけです。
さらにこんなことも。
7つの習慣(漫画版)はビジネス書?漫画?どちらにしよう…
たとえば,「まんがでわかる7つの習慣」はビジネス本の漫画による解説です。なので,どちらのカテゴリにも分けることができません。。これもフォルダ分けして管理する弊害になりますね。
タグで整理する
長くなりましたが,こんな時に便利なのがタグになります!
たとえば各ノートに,①本のカテゴリと②アイデアの情報をタグとして設定してみます。以下の画像のようなイメージです。
こうしておけば上で説明した問題はすべて解消します!
たとえば「ビジネス本」カテゴリの記録の一覧を確認したい場合は,本のカテゴリのタグの中で「ビジネス」と設定したものを探せばOKです!
本のカテゴリに関係なく,ある「アイデア」に言及したノートを探したければ,目当てのアイデアのタグをつけたものを探すこともできます!!
しかも,そのタグが付いているものすべてを串刺しにして探すことができるので,「このアイデアってこの本のときにも書いていたのか」という偶然の発見をすることができるかもしれません!!!
「ビジネス本」でありつつ「漫画」である場合も,両方のタグをつけておけば困ることはありません!!!!
これらはどれも,Obsidianのノートにタグをつけてこそできることなのです!
タグの使い方
なんとなく便利だということが理解いただけたでしょうか。ここからは,タグの使い方を紹介していきます。
タグのつけ方:#をつけるだけ
まず,タグのつけ方ですが,「#」をつける。 これだけです!
たとえば以下のような感じです。
#ビジネス
#アイデア
#漫画
Obsidianで実際にノートにタグをつけた様子はこんな感じです。
こんな感じで,ぜひこれまでに作成したノートのなかで共通性のあるものにタグをつけてみましょう!ちなみにタグは一つのノートにどれだけでも設定可能です。
注意:「#」は半角でそのあとにはスペースを空けずに書き始めましょう。スペースを空けるタグとして認識されません。また,文頭だと見出しとして認識されてしまいます。
どんなときにタグをつけるか
使い方にもよると思いますが,私は基本的にはほとんどのノートにタグをつけていると思います。いつ必要になるかわからないですからね。
どのくらいタグをつけるか
どれだけつけてもよいと思います。ただ,余りつけすぎても使わない・機能しないタグが出てくると思うので,そのあたりは使いながら慣れていきましょう。私の場合はノートによりけりという感じです。
タグが共通するノートの見つけ方
簡単に設定したタグですが,タグが共通するノートを見つけるにはどうしたらいいでしょうか。これもめちゃくちゃ簡単です。
「#○○」をクリックするだけ
先ほどつけたタグをクリックしてみてください。デフォルトの状態であれば,左側に同じタグをつけたノートの一覧が表示されます!
さっきの例でいえば,「#ビジネス」とか,「#アイデア」などで検索すれば,共通するノートが一覧で表示されるわけです。
「tag:#○○」で検索
タグをクリックしたときに,左側に検索窓が現れたと思います。ここに「tag:#○○」と入力しても,目的のタグをもったノートを見つけることができます。
「tag:#○○ tag:#○○ 」で検索
一つのノートに複数のタグを設定している場合,もう一つ別のタグを入力してみてください。そうすると,二つのタグを共通して持つノートを表示することができます。
さっきの例でいえば,「#ビジネス」と「#アイデア」のタグをつけているノートを表示することができるわけですね。
どんだけ便利なのでしょうか!(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか。このタグによるノートの管理は,従来のフォルダによる管理よりも柔軟に情報をまとめることができると思っています。また,たくさんのノートから自分の気が付かなかった共通点を見つけて新しいアイデアや考えを膨らませていくのも面白いなと思います。
今回は読書記録を例に考えましたが,このほかにも考え方次第ではいろんなことに応用が利きます。ぜひ自分だけの使い方を探求してみてください!
タグを使った管理にトライしてみてください!もっと良い使い方があればぜひ教えてください!
それでは最高のObsidianライフを!
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