英語の勉強ってこれでいいのかな…?
そう思ったらとりあえずこちらの本を読んでみてはいかがでしょうか?自分の勉強法に自信がついたり,見直しをするきっかけになるかもしれません…!この記事では白井恭弘先生の「外国書学習の科学 第二言語学習理論とは何か」をざっくり紹介します。
概要
ちまたにはいろんな英語の教材があふれています。でも,ほとんどの学習教材は考案者の直感で構築されています。逆に科学的にその必要性・重要性が認められている方法って何があるのでしょうか?英語を以下に勉強すべきかという,英語学習者がそもそも心得ておくべき構え・知っておくべき知識についてまとめられています。
ポイント
- 英語を勉強する必然性を意識しよう
- 日本と同じアジアでも,シンガポールやフィリピンの人たちは,英語を流ちょうに使いこなします。それは彼らの国では,英語が使えないと文字通りの死活問題になるから。日本にいる限り英語が使えなくても生活には不自由しません。それではどうやってその死活問題を日本で作るかが,英語を学ぼうとする動機,むしろ英語を学ばなければならない動機に火をつけます。
- アプトプットしなければならない必要性をつくろう
- 留学に行ったははいいけれど日本人だけで固まってしまうと話せるようにならないこともあります。同じように,いくら英語が公用語の国に行ったところで,話さなければ意味がありません。英語を勉強する必然性のところと似ていますが,これについては英語圏に暮らす子供たちに関する面白い研究が引用されていました。テレビを見て育った子どもや受容的バイリンガルのケースです。彼らのおかれた状況では、インプットを理解する必要はあっても、話す必要性がない。よって、聞いてわかるための能力は身についたのですが、頭の中で発話はしない。
- つまり,いくら英語圏で英語のシャワーを浴びていようと,それをアウトプットする機会や動機がなければ話すようにはならないということです。どこにいるかは関係なく,英語をアウトプットする必然性をいかに自分で作るかがキーになります。
- 相手の文化への興味関心を持とう
- 英語を学ぶ動機づけは道具的動機づけと統合的動機づけがあるそうです。
- 道具的動機づけ:英語が使えれば給料が上がる・モテる
- 統合的動機づけ:英語を通じて相手の文化を理解したい
- 直感的にもわかる通り,道具的動機づけよりも道具的動機づけの方が英語の学習をする上では重要になってきます。入り口は道具的動機づけだったとしても,学習の過程で統合的動機づけをどうやって見出せるかが重要になります。
- 英語を学ぶ動機づけは道具的動機づけと統合的動機づけがあるそうです。
- 習得(無意識的に使えるレベル)を目指そう
- 文法を勉強して,「彼が主語だから動詞にSをつけて…ここは関係代名詞で…」と意識的に文章を作っていく過程は,学習にあたります。一方で,膨大なインプットとアウトプットを繰り返して無意識的に言葉がスラスラ出てくる状態は習得にあたります。
- ある研究者は英語が話せるようになるプロセスにおいて,学習は自分の発話の正しさをチェックする機能しかなく,本質的には習得が大事であると述べているそうです。
- ただ,日本人に生まれた私たちには,本当の意味で習得をすることは不可能です。じゃあどうするかというと,学習で得た知識を生かしつつ,定型文・ダイアログなどを膨大にインプットするというハイブリッドな形で学習をするのが良い方法であるそうです。
- 発音は特にイントネーションに気をつけながら勉強しよう
- 日本人は一つのセンテンスを読み上げる際,全体的に平坦で抑揚がないことが,わかりにくさ・伝わりにくさの原因になっているそうです。単語の発音もそうですが,どこが強調すべき箇所なのか・ネイティブの方はどういう抑揚をつけてしゃべっているのかはモニタリングしたほうがよさそうです。
- 「ワレワレハウチュウジンダ」と言われているのをイメージしたらよいのかなと勝手に思っています。
- 日本人は一つのセンテンスを読み上げる際,全体的に平坦で抑揚がないことが,わかりにくさ・伝わりにくさの原因になっているそうです。単語の発音もそうですが,どこが強調すべき箇所なのか・ネイティブの方はどういう抑揚をつけてしゃべっているのかはモニタリングしたほうがよさそうです。
まとめ
こんな感じで,英語を学ぶ上での心構え・知っておくべき知識が,科学的エビデンスとともにわかりやすくまとめられている非常に有益な一冊でした。自分の英語の勉強方法が正しいのか迷っている人,これから英語を勉強し始める人にお勧めできる本かなと思います。
私は,この本を読んで,自分の英語の勉強方法と比べて以下のように思いました。これからも「良い勉強方法」を意識しながら頑張っていきましょう!
コメント
とても素敵でお洒落なブログですね♪
これからちょくちょく拝見させていただきます!
ようせいさん
読んでいただきありがとうございます!初めてコメントいただき感動しております!ためになる記事を発信していけるよう頑張ります!